マロン、最後の夜。

10月27日、普通の出勤日。

朝、いつものように自転車を走らせていると、
目の端に茶色のふわふわ。
わー子猫だぁ、と
うれしいのか、悲しいのか、やっぱり悲しいに近い、
可哀想とか、そういうマイナスの感情がありました。

それでも、一瞬にして通り過ぎようとしたら、
目の端で盛大なくしゃみ連発。
鼻ぶひぶひ。

みさ猫を思い出しました。
そして、梅を思い出しました。

どっちの子も、猫風邪が放置された結果、
鼻炎が残ったり、目がウィルスにやられたり。

「逃げなければ、保護」と決めて、手を伸ばしました。

いやー本当に逃げないとは思わなかった＾＾；
自転車前かごに、キャリーも何もなく乗せて走るなんて、
たぶんもうこの子以外はしないですわ

その後は、流しで隔離生活をしたり、
いろんな人になでてもらったり、
６畳で末っ子として暮らしていました。

最近は、マロンって呼ぶと目線をくれます。


でも飽きる。


「マロン！」


ほげー。

猫相悪いですよ？

ふぁぁぁぁぁあぁ。

眠いところ邪魔してごめんだわ


自転車に乗れるくらい大物で、
ちょいちょい空気読めなくて、
でも元気いっぱいの彼は、６畳住民に受け入れられて、
なくてはならない存在になって。


マロンは、明日、お婿に参ります。


６畳で過ごした1ヵ月半は、
楽しい夢となって、
君の10年後、20年後を彩ってくれるだろうか。



たくさんの暖かい膝が、君のことを待っています。


マロたん、大好き。
ずっとずっと幸せでありますように。